2018年3月(第9回)湘南支部例会の報告

3月16日(金)    19:00〜21:00

藤沢市市民活動推進センター 会議室     2本のレポートで12人の参加がありました。


KSさん 「Youth Salon活動報告」
 

 はじめに現在の民間団体の高齢化の要因について分析。さらにそれを取り巻く現状として、若手教員の業務量の増大、教員志望の学生の模擬授業をする場の確保についてのニーズを述べています。「学生・若手教員の学ぶ意欲が失われている」という声も聞くが、そうではなく、今の時流に合ったアプローチが必要という。その1つの試みがYouth Salon(以下ユース)。

 議論で印象に残ったのは、ユースでは教員志望の学生が模擬授業をした後、学生の方が若手教員に質問することです。「ここが分からない、アドバイスが欲しい」と。自分が言いたいことではなく、相手が聞きたいことから始めたユース。学ぶ点は多いと感じました。5月20日の県総会や京都大会でも報告予定です。

 

 議論で印象に残ったのは、ユースでは教員志望の学生が模擬授業をした後、学生の方が若手教員に質問をすることです。「ここが分からない、アドバイスが欲しい」と。自分が言いたいことではなく、相手が聞きたいことから始めたユース。学ぶ点は多いと感じました。5月20日の県総会や京都大会でも報告予定です。


KRさん 「十五年戦争を振り返る」~十五年戦争を止められたのはいつか~
S
学園で中3、「加害者としての日本(731部隊)」、「ホロコースト」、「戦中の国民生活」、「沖縄戦」、原爆」の5つのテーマ史を学んだまとめとしての2時間の実践報告。

1時間目はプリントの年表で教員が「止めることが出来たとしたら」としての5つのポイントを提示し内容を確認。

5つは「治安維持法」、「満州事変」、「2・26事件」、「南進政策」、「近衛上奏文」。

2時間目に子どもは6つの班に分かれ前時間の5つから「止める~」ポイントを選び理由も班ごとに発表。1番、説得力のあった班に投票した。「満州事変」、「2・26事件」に多くの票が集まった。例会では「止める~」ポイントの見方・選び方について、議論されました。子どもたちが自分の意見を表明し、どのような世の中になると戦争に結びつくのかを一生懸命考えている姿が伝わってくる意欲的な報告でした。

次回の例会は「みんなの授業びらき 持ち寄りあれこれ」に決定。

5月25日(金)藤沢市市民活動推進センターで19:00~です。

参加人数にもよりますが、1人5~10分程度の授業びらきネタを持ち寄る予定。奮ってご参加ください。もちろん、ネタなしでのご参加も大歓迎です。

     

2018年1月(第8回)湘南支部例会の報告

日時:1月19日(金)19:00~21:00
場所:藤沢市民活動推進センター

11人の参加で、沼津からかけつけてくださった参加者もいました。


1.YS(大学院生)「アーカイブズ学の基礎と社会科教育」
 そもそも「アーカイブズとは何か?」という初歩的なところからはじまり、
その意義や重要性、IT化が進む中での問題点などを丁寧に解説してくださりました。
 アーカイブズを用いた実践事例も紹介され、
実際に文書館資料を扱うことの難しさと可能性を感じさせる報告でした。
 例会の参加者は必ずしも歴史学の方法論を大学で
専門的に学んでいない人のほうがむしろ多いくらいで、
アーカイブズ学は歴史学の土台にもなっていることがよく分かりました。

2.IT(高校)「昼間定時制での実践」
 特色ある昼間定時制高校のしくみと高校生の様子を
中心に報告してくださりました。
 外国につながる生徒も多く、文化の違いに留意した
指導の難しさがあげられました。
 生徒の様子は、他の高校でもみられる課題を感じさせましたが、
学校としての対応に特徴があり、
厳罰主義になりがちな昨今の生徒指導のあり方に
一石を投じるものになっています。

第7回湘南支部例会の報告と1月例会のお知らせ

◆日時 2017年1124(金)19:00~

◆場所 藤沢市民活動推進センター

 

17人!の参加で、盛会でした。

誘い合って大学院生、大学生、採用数年の教員など、青年たちが目立つ例会でした。

勤務先も定時制高校、普通高校、中学校、小学校、そして、公立・私立は混じり、院生、退職者など、混じった例会で、資料は足りないほどでした。

新しく参加は、(横浜支部に続いて参加した)Oさん、院生のYさん、Kさん、小学校のFさん、でした。出張先の彦根から新幹線でかけつけたHさんには、驚きでした。例会後の夕食会もにぎやかでした。

 

1. 高校のNさんの「絵画史料から歴史認識の獲得を目指して~なぜ蝦夷の顔は妖怪のようなのか~」の模擬授業

『清水寺縁起絵巻』の蝦夷軍と政府軍の描かれ方の違いが、なぜそのようになるのか、意見を出し合い、考えていくという内容でした。蝦夷について律令制のもとでの政策、情報、中世の蝦夷観など、発問で興味を持たせながら、授業が展開されました。

 

蝦夷の存在をどうみるのか、着地点は何をねらったのか、妖怪のように描いた意図を模擬授業の中で参加者も探っていきました。絵画資料というものが、どんなにたくさんのカギを発見できるものなのか、改めて感じられました。

Nさんの「見た瞬間、授業に使えるかな」と思ったという感性が、キラッと光っていました。

 

たくさんの意見から、外国人、差別、支配、抵抗、評価など、また進学校や、困難を抱えた学校の実態もみえました。話し合いは多岐に広がりました。

 

2. 次回は、来年1月19日(金)19時~21時 藤沢市民活動推進センターです。

(会場は早めに入れます。)

内容 *Iさん「昼間定時制での実践」

*初参加した大学の院生・Yさん:「私の研究報告」  

それぞれ、内容は考え中です。

ふだんの気になっていることも含め、自由に報告をどうぞ。

 

☆☆ 新しく湘南支部・世話人も誕生!

Mさん、Hさん、どうぞこれからよろしくお願いします。 ☆☆

 

 

第6回湘南部会の報告

◆2017年9月15日(金)19:00~

藤沢市市民活動推進センター。

内容

 

学生、新採用等も含め、高校中心で、初参加4名小・中・高校12人の参加でとても賑やかでした。「友だちの報告を聞きたくて」「大会に参加し,誘われたから」「県民教からつながって」「教育実習がきっかけで、誘われたから」など若い人たちのつながりが目立ちました。

 

高校のUさんのレポート報告「教えなければならない知識の定着と,認識の深さの両立を目指して」

―初任の研修あり、部活あり、授業時間の制限もある中で、知識の定着と、深い認識を身につけさせる継続的な実践に挑戦したレポートでした。「日本初の植民地はどこか?」と生徒へ投げかけ、資料から読み取らせ、明治政府の政策を5点満点で評価させていきました。

紙上討論、長文レポートなど駆使しながらその各自の理由のある評価を示し、賛同させたり、批判させていくのです。討論では、生徒の疑問は?評価は?「楽な」実践へ?資料は?教師のねらいは?などたくさん出され、質疑の中で深まっていきました。

部活などにも相当の時間を割きながらの、精力的な実践レポートでした。

 

青年部会(仮称)の持ち方

―今後の留意点も含めて話し合われました。

「お客様ではなく、いかに参加者となるか?」「会の後の食事会などの交流も不可欠」「模擬授業を必ず入れる」「フィールドワーク後や同じ資料で、実践レポートをつくってみる」「チラシが必要」など、参考になる意見がたくさん出されました。

 

最後に初参加の3人からは、「このような部会が、現場ではあるようでない。貴重な時間だ」「誰か呼ばなくちゃいけないなど、と考えなくて良い」「人とのつながりが大事」「学生として、現場の人と関われて良い」等感想が出されました。

 

青年部会の発足は,102018時~21時県民センター706号です

  

第1回 Youth Salon <青年部会(仮)>のお知らせ
青年部会のお知らせです。35才未満の教員・学生のみなさん、ご参加ください!
Youth Salon.pdf
PDFファイル 938.9 KB

第5回例会の報告

2017年6月23日(金)19:00~藤沢市民活動推進センターで第5回例会を行いました。

 

 ① HIさん、KIさん、ITさん(かな歴のHPをみて初参加!!!)MAさん(初参加!千葉のKKさんが紹介し、HIさんが勧誘。県立S高校)、UTさん(初参加!KKさんが紹介し、HIさんが勧誘。県立E高校)、TAさん、KAさん、SIさん(日頃は中学部会。湘南部会には初参加)、SUさん、MOさんの10名でした

 

① KIさんの大会レポート報告を、討論しました。生徒指導、班、それらを通しての生徒同士のかかわりの深まり、変容、長崎修学旅行。切り口がたくさんありました。生徒の自治や民主主義、人権と平和などをどう育てるのかという,歴教協のテーマとも関わるものでした。大会分科会が現代の課題と教育?なので、再度整理して当日に備えることになりました。

 

② 初参加のUTさんは明治の改革を、持ち寄りレポートとして発表しました。安井俊夫さん実践を参考に、日本史A明治の改革を徴兵制を考えさせ、「明るく治めるメーター」という名前で、数値で評価させました。これから実践が続き、大単元としての報告を,次回もして下さることになりました。

 

③ MAさんは学習がなかなか難しい生徒の現状から「まるごと社会科」本を利用して、やっていることを報告しました。文字は難しいので,写真などから想像させたり、書かせたり、で学びを共有させていました。参加者は、教育困難校勤務者が多く、共感と質疑討論がなされました。

 

④ SUさんは,地域の教材の掘り起こし(忠魂碑)から、地図上に亡くなった場所をシールでわかりやすくし、教材の掘り起こしを行った実践でした。

 

とにかく時間の限られた中ですが、参加してよかったというITさんの感想があり、共感できた例会だったと思います。

 

次回は9月15(金)19:00~を考えています。(会場確保はまだですので未定ですが)

Kiさんの「担任2年目・生徒とともに成長したクラス指導。生徒が主体のクラスづくり

(大会レポートをみんなで検討します) もちろんふだんの持ち寄りレポート歓迎だし、他の大会レポートも話し合い時間は少なくなるかもしれませんが、大歓迎

 

どうぞみなさまご参加下さい!!

 

 

第4回例会の報告

2017年4月28日(金)  19:00~21:00 藤沢市民活動推進センターで行われました。  

 

内容 レポートが多く、9時に終わらず、20分オーバー。

  • Iさん「ねこねこ日本史」を使って」・・・導入としてまんが「ねこねこ日本史」を使った。気づいたことを、自分のことばで書けるし、言いやすい雰囲気ができていった。おさえたいところを意識して進めた。学問的な裏付け、大陸とのつながり、土地争いなど必要なことを学ばせ、いろいろな発展が予想できる授業報告。
  • Hさん明治政府の新政策を○○風に発表する」・・・ 明治のテーマ「四民平等」「徴兵制度」「地租改正と一揆」「学制」を、グループで調べ、取り組んだ。生徒が作った模造紙、発表の時の映像を見せたり、と、生徒の様子がよくわかった。たった数行の教科書の内容でも、どういう意味、と質問をしてきたり。生徒同士の人間関係もつかめ、生徒理解も。アンケートに生徒目線をいつも忘れない報告。
  • Aさん「鎌倉の戦争遺跡」・・・鎌倉の戦争遺跡を、他の人たちに案内した経験から、地図や冊子を元に説明した。壕の写真など入手先や本など質問があった。戦争遺跡はそのままにしていたらなくなる.どう保存していくのかも課題。
  • Aさん「新学期の学習に向けて」・・・小学校から困難を抱えている生徒たち。授業に集中させる方法として、オリジナルな映像教材を編集したり吟味して10分程度見せる。漫画やアニメも活用し、人物など生徒が興味を持っているものを使い、イメージを膨らませている。生徒と思いを共有。
  • Tさん映像を駆使する授業では、芦川さんの実践とも共通する部分が多い。歴史秘話の新島八重や、東京ローズの話をし、敗者の歴史と勝者の歴史、国民、国家など考えさせられる教材紹介。
  • Mさん「日本国憲法誕生」国立公文書館に行った後、去年の実践をさらに膨らませて、報告。どれが日本政府案か?国民はどう思ったか?選挙権のなかった人は?審議の様子は?帝国議会で赤ペンが入り、修正されたものを示すなど史実に裏付けられた授業の大切さ。  

 

藤沢市民活動推進センターの場所です。
藤沢市民活動推進センターの場所です。

第3回例会―終わりました。

2月24日(金)19:00~藤沢市民活動推進センターB会議室(今回と同じ所.藤沢駅北口より徒歩5分くらい)です。

やってみた授業のこと、これからやる授業のところ、生徒指導で苦労しているありのままのこと、気軽に「持ち寄り会」の第二弾です。

都合で参加できなかった方々も,2月にはどうぞご参加下さい。発表の持ち寄りがあってもなくても、もちろん参加WELCOMEです。

 

 日時   2017年2月24日(金) 19:00より 

 場所   藤沢市民活動推進センター B会議室 (藤沢市藤沢1031 小嶋ビル2階) 

      電話 0466-54-4510  FAX 0466-54-4510

 

 

 アクセス 藤沢駅改札口を出て、左のルミネビル内スターバックス脇の階段を下り、そのまま線路にそ

      って辻堂方面へ徒歩8分。らせん階段を上る。

 

第2回例会の報告

 2016年12月16日(金) 19:00より  藤沢市民活動推進センター B会議室 (藤沢市藤沢1031 小嶋ビル2階)で行われました。

 持ち寄り会ということで、それぞれの実践や思いを持ち寄り、それぞれ15~20分の時間で話し合いました。小学校、中学校、高校、これから先生になる人、さまざまな参加者でした。 

 

Niさんは「教職実践演習」「日本史Aプリント」などから,教育とはどういうことか、というの本来の姿が浮かぶ報告。

 

Hiさんは「アドバンスタイム企画」について、地域学習、発表の仕方など報告がありました。地域との関係、 生徒へのアプローチのしかたや問題提起があり、これからどんな実践となるのか、次回に発展しそうです。

 

Taさんは「日本史B授業プリント」より、大正のころから現代までの流れを,プリント、映像、スタンプなどわかるように生徒への接し方の工夫あり。

 

Kiさんは生徒指導で遅くなってかけつけて、前回に続き、旭が丘の目の前の生徒の様子の報告があり,生徒への寄り添い方には学ばされます。

 

Moさんは、電通で過労自殺した高橋まつりさんをとりあげて,話し合わせた実践を報告し、労働をどう教えたかを報告しました。

 

横浜から小学校のSuさんもかけつけて9名の参加者でした。

 

初参加の3年目のTaさん、Naさん、これから先生を目指すToさんは積極的に質問していて、楽しみです。

 

湘南部会として立ち上げたばかりで、これからみんなでつくっていく会のありかたも話し合われました。

 

 

第1回例会の報告(2016年) 

 

TMさんの「道徳」レポートを中心に討論できました。これからの部会の持ち方も話し合いました。