2018年度 Youth Salon(青年部会)

第6回~15回目の報告ページ

第15回 Youth Salon の報告

 2019年323日(土)17時半~21時 県民センター705号室

 

参加者は13名、初参加が4名で、年度末の忙しい中、多くの人が集まってくれました。

 

Ⅰ     大学生模擬授業「ヨーロッパとの出会い」(中学社会)

 今年教育実習を行う予定の学生が中学社会の歴史分野から「大航海時代のヨーロッパ」をテーマに模擬授業を行いました。

 大航海時代を扱うにあたって「香辛料」に注目し、香辛料にはどういった種類があるのか、どういった用途で使われるのかといった内容を導入に授業が始まりました。実践者はこの授業に向けてYouth Salonのメンバーにアドバイスを求めるなど、熱心に授業に向けた準備を行っている様子が見て取れました。スライドや、カードを用いて生徒とのやり取りを進めていく様子は、Youth Salonの中でも参考すべき点です。

以下、議論の中で出た意見です。

①     スライド(ICT)と板書をどう区別するか

②     授業の重点をどこに置くか明確に 実習では、教科書の内容をカットするのは難しい?

③     香辛料の意義 味付け、防腐剤

④     地図は白地図を配って書き足す 航路図を配る より視覚的に見える

⑤     植民地支配や奴隷制を重点的に 赤道直下と衛生面 ポトシ銀山

⑥     香辛料が衣服に使われているのを、もっと詳しく知りたい

⑦     現代とのつながりを知ることができてよかった

⑧     生徒の学習進度に配慮 視覚的だと助かる

⑨     なぜ?をつなげていく

⑩     香辛料に特化し、実際に持ってくるとよい 香辛料がなかったら?を考える

 

Ⅱ     心理学ワークショップpartⅢ

 今回は、小グループに分かれてディスカッションという形を取りました。今回のケースはとある理由で不登校になってしまった子どもとどう向き合っていくのか、という内容です。

 全体で共通していた意見は担任と生徒、担任と学年、担任と保護者、担任とスクールカウンセラーでの連携が不足していたという点です。「この時点でこういった対応をとるべきであった。」「生徒との信頼関係が築けていない。」「なぜ対応が後手に回っているのか」という声がありました。各グループに現役の教員を一人ずつ配置し、現場の経験を踏まえながら、ディスカッションが進められていきました。

 最後はカウンセラーの方から「信頼関係と」「ほう・れん・そう」が教育現場では必須である。カウンセラーも含めて様々な意見を取り入れてほしいというまとめがありました。

 

 

第14回 Youth Salonの報告

第14回Youth Salon
Youth Salon 第14回の詳細がわかります。
第14回Youth Salonチラシ (1).pdf
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2019年2月23日(土)17時から第15回Youth Salonが実施されました。

 

1、教育実習+教採のまとめ

大学生として現役で教員採用試験に合格し、春から勤務が決まっている学生に教育実習と教員採用試験の報告をしてもらいました。

報告者はYouth Salonが始まった当初から参加してくれていますが、Youth Salon以外でも様々な場所に自ら足を運び、積極的に学んでいます。知識だけでなく、行動や姿勢でも「教師になりたい」と明確に示すことが出来たことが今回の結果に繋がったのではなでしょうか。

感想の中にも、「合格するべくして合格したのだということがよくわかりました」という声もあり、誰もが納得の報告でした。また、現場で経験を積んでからその経験を報告してもらう予定です。

 

2、私立中学校『学び舎』の教科書を使った模擬授業

 私立学校の教壇に立つ報告者が学校で使用している「学び舎」の教科書を用いた模擬授業を行ってくれました。テーマとしては「児童労働」に着目し、産業革命期のイギリスの実態から今を生きる子どもたちに「労働」について考えさせるというものです。

 今の日本では考えられない「児童労働」がなぜ行われていたのか、様々な資料をパワーポイントで提示し、考えていく中で、今ある環境が「当たり前のように」あるものではないこと、現代の日本だけでなく、世界も含めた「労働」が抱えている問題についても考えることが出来る授業でした。

 

2つの報告に共通をしていたことは、報告者がそれぞれ「芯」を持って授業を行っていたことです。生徒に対して「こうしてもらいたい」自分に対して「こういった授業を行いたい」という気持ちが前面に出ており、そのことが自身の実践を高めていっている結果に繋がっているのだと実感しました。

 

第13回 Youth Salonの報告

日時  20191月26日(土)17時半~ 県民センター603


内容 大学4年生による卒業論文概要報告「鶴見の田祭り」(日本史分野)

   ②県立高校教員による授業実践報告「史・資料から見るホロコースト」(世界史分野)

 

参加者は初参加5名を含む16名と盛況でした。

 

 

学生卒論研究報告「鶴見の『田祭り』」

 

 現在、横浜市の無形民俗文化財に指定されており、約700年前の鎌倉時代から受け継がれてきた「鶴見の田祭り」。しかし明治初期、政府の命令で中断されてしまった。なぜ明治政府は「田祭り」を禁止しようとしたのか、を探っていく非常に興味深い内容でした。

 報告者は卒論の中で、当時の盆踊りには男女の合コン的側面があり、性的描写もあった田祭りを禁止したのではないか。特に鶴見は開港場が近かったために、外国人の目に触れないように禁止したのではないか。と結論付けていました。

 

 その後のディスカッションでは、国家神道を広めるために古来のお祭りを禁止したという見方や、当時の外国人の記録から「田祭り」を見るのも面白い、現在は復興されていて復興のプロセスを知りたい、など様々な意見が上がりました。

 

 

公立教員模擬授業「史・資料から見るホロコースト」

 

 勤務校で実践したホロコーストの授業を、報告ではなく模擬授業という形で追体験しました。

 授業は「わが闘争」「ニュルンベルク法」「ヴァンゼー会議議事録」の史料をグループに分かれて読み解き、討議を経て設問に答えていくという手順で行われ、そのあとハンナ・アーレントの証言を読み解き、ホロコーストが行われるに至った経緯・その実態を再確認するというものでした。

 

 その後のディスカッションでは、最初からアーレントに絞った方がよかったのでは、という意見や、ホロコーストをナチス側・ユダヤ側・ドイツ国民側など複数の視点で見られるとよかったなど、内容に踏み込んだ意見が出ました。

 また、授業展開の手法や、この授業のあと生徒に何を求めるのか・どう考えさせるのかといった議論で白熱しました。

 

第12回 Youth Salon の報告

2018年12月8日(土)17時半~ 県民センター702

 

参加者は9名でした。

公立高校教員実践報告「三浦氏からみる武士団の成立と荘園制」
 急遽実施することになった研究授業で行った、自身の研究テーマに沿った実践です。実践者の勤務校が三浦半島に近いことから、地域に根差した形での実践を行うために三浦半島の豪族の「三浦氏」に注目したものでした。
 内容としては、三浦氏の概要および三浦半島にあった荘園「三浦荘」と三浦氏との関係性を説明しました。勤務校での実践では、この後生徒に資料を配布して、「三浦氏について」「三浦氏と三浦荘との関連性について」「三浦氏と源氏との主従関係について」のテーマを提示・意見交換を行い、レポートにまとめさせたとのことです。
 報告での反応として、「授業実践における生徒へのアプローチのしかた」「授業での評価のしかた」などが挙げられました。

 

心理学ワークショップ
 前回に引き続き、ワークショップの2回目が行われました。前回の内容にプラスで状況を変化させたものでロールプレイングを行いました。
 学校に意識が向かない生徒に対してどう対応していくかという問いに対して、参加者は、「状況が変化したとしても、可能な限り生徒本人の意思を尊重する」「生徒本人だけではなく、保護者へのケアも必要」などの考えが出ました。
 生徒指導に対する答えは無いので、どれだけ集団で力を合わせて、対応していくかというところの重要性が強く実感できた内容でした。今後も不定期に実施していく予定です。

 

 

第11回 Youth Salonの報告

2018年11月24日()17:3021:00、かながわ県民センター707号室

 

参加者は9名です。

 

 Iさんによる「くずし字」実践

 「国語の授業のようだ」と実践者本人も笑いながら話していましたが、非常に面白いものでした。くずし字は大人でも読むことが出来る人が少なく、難しいものではありますが、今も残っている身近なくずし字から百人一首までくずし字の対応表と照らし合わせながら読んでいく中で、和気あいあいとした雰囲気の中で進んだ内容でした。

 

 議論の中では「くずし字を扱う目的」「くずし字の授業の着地点」などについて話し合いが行われました。そもそもくずし字を扱う目的は「御成敗式目を読みたい」という目的から始めたが、「御成敗式目」はくずし字として非常に難解なもので授業として非常に扱いにくく、今回は実験的に身近なくずし字と百人一首を扱うという内容になったとのことでした。

 

 参加した現役教員からは「授業の最初の5分間だけくずし字を扱い、身に着いたところで1回授業を行っていけば、スムーズに行くと思います」という意見があり、様々な方向性が見いだせる議論になりました。

 

②  心理学ワークショップ

 今回Youth Salonで初の試みとして心理学ワークショップを行いました。内容としては生徒指導に関する状況を想定して、それぞれが役割を持ち、指導に当たっていくというロールプレイング方式でした。最初に心理テストを行い、その結果に基づいて4人1組に分かれるというのも、これまでのYouth Salonでは考えられないような内容です。 

 

 実際のロールプレイングでは、学生はこれまで経験したことがないような状況に四苦八苦し、教員はうまくアドバイスが伝わらず悶々としている様子が見て取れましたが、学生大学の授業では体験できないことを、若手教員はこれから先輩として後輩の教員に指導をしていく練習となり、共に良い経験が出来ていました。

 

第10回 Youth Salonの報告

  • 2018年10月20日()17:3021:00に、かながわ県民センター710号室にて第11Youth Salonが実施されました。
  • また、今回で神奈川Youth Salon1周年を迎えました。

 

修士論文 研究報告

明治大学大学院の院生の方が、今年度に提出する修士論文の中間報告を行いました。

内容としては植木枝盛が研究していた書物のメモ書き等から従来とは異なる植木枝盛の性格・思想を読み解いていくというものであり、大学院生らしい素晴らしい論文でした。

このYouth Slaonでは社会科の教員や社会科の教員志望の学生が多いため、非常に内容の濃い議論が交わされました。

また、この論文は植木枝盛がフランス革命をどう見ていて、その結果をどう政治に反映させようとしていたかという日本史の枠組みを超え、世界史や公民の分野においても様々な考察ができるものであり、当日は日本史を専門とする人が少ないながらも様々な視点からの意見が多く飛び交いました。

研究を行っている学生だけではなく、教員の授業内容の向上にも刺激を与えてくれる、良い中間報告でした。

 

レポート報告(前回の講演を聞いて)

前回にYouth Salon初の取り組みとして、元教員であり現在はカウンセラーとしてお仕事をなされている方に講演を行って頂きました。

その際に子どもの心理的なものをどう読み取りアプローチしていくか、という事が議論になり、今回はダイヤモンド社が発行している「嫌われる勇気」という本を読んで私がレポート報告を行わせて頂きました。

この本はアドラーが考えた心理学、通称アドラー心理学(別名:個人心理学)がどの様なものなのかを哲人と青年の対話方式により説明されているものです。

その内容は「やりたくないから過去の出来事をトラウマとして利用しているに過ぎない」「上下関係が発生するため褒めてはいけない」等と少々過激なものもありますが、中々心理学を学ぶ機会のない中で、貴重な勉強の場となりました。

議論も盛んに行われ、今回の学びが生徒指導等に生かされると、今迄よりも良い生徒理解に繋がるのではないかと思います。

 

第9回 Youth Salon の報告

 

 2018年9月15日(土)17時半から第10回Youth Salonが実施されました。参加者は10名(学生6名、教員4名)。

 

     新学習指導要領「歴史総合」を検討する。

2022年から施行される新学習指導要領に向けて、現役教員からこの夏の歴教協大会を通じて学んだ「歴史総合」についての報告がなされました。

「新学習指導要領を読んだことがありますか?」という問いに対して「読んだ」と答えた人は1名のみという状況でした。これだけ新学習指導要領について議論が進んでいる中で、現場の教員あるいはこれから教員を目指す人たちが、新学習指導要領を読んでいないことに対する危惧が出され、報告者がこの夏の歴教協京都大会などを通じて学んできたことをまとめ、発表していました。

特に本報告で注目されたことは、新学習指導要領を踏まえた年間指導計画です。「近代化」「大衆化」「グローバル化」をどう捉えるかという視点で議論が進み、今後も議論を継続し、新学習指導要領が施行された時の土台とできるような内容でした。

 

      カウンセラー講演

今回、Youth Salon初の取り組みとして、元教員で、現在カウンセラーを務める方に講演をして頂きました。

2018年3月まで教員として、数多くの不登校の生徒と向き合い、指導をしていく中で学んだこと、4月からカウンセラーとして、数多くの生徒と向き合うことで学んだこと、それを惜しみなく伝えてもらい、質疑応答では、質問をした人が置かれていた環境や、様々なケースに対する対処法や考え方を教えてもらいました。

全てに共通していたのは、子どもの視点に立った指導が出来ているかどうかという点です。子どもにとって学校に行く意味はなんなのか? 親・教師の役割は? 様々ですが、「その子にとって一番の最善は何か?」という視点に立って指導ができるかどうかという点だと感じました。

 

次回例会は、10月20日(土)17時半~です。いよいよYouth Salonが1周年を迎えます。

内容は、①修論報告、②心理学『嫌われる勇気』を読んだ学生が、『嫌われる勇気』の内容から心理学について報告を行います。

 

第8回 Youth Salonの報告

2018年720日(土)17時半~21時で、第9Youth Salonが実施されました。

会場はかながわ県民センター705号室。

今回の参加者は4名(教員3名、学生1名)。終業日前後ということや、他県の教員採用試験があるなどして、参加人数は少なくなりましたが、その分密度の濃い内容でした。

 

①  公立2次対策模擬授業祭り

学生の参加が1名ということで、その学生が2次試験で実施予定の模擬授業+面接に加えてその内容に関わる議論を行いました。

模擬授業では「単元に対して教えたいことは何か?」という点に主眼が置かれました。2次試験を控えているため、模擬授業の内容を記載することは出来ませんが、模擬授業の内容が実践者の関心に寄せた内容であり、教材自身も数多く、一つ扱うだけでもかなり深い内容となるもので、実際の授業で扱うとすれば、かなり面白い内容になることが想像されるようなものでした。しかし、公立2次試験は10分という限られた時間内で自身のアピールをしなければならず、教えたいことをより明確にしておく必要があります。その点では、実践者の中ではっきりしたものが出来ていなかったため、教員と議論を行っていく中でテーマが具体的になっていました。

 

模擬面接では、数年前に試験を突破した現役教員が面接官となり、自身が面接で問われたことを学生に聞いていく形がとられました。学生は「自身が無いです」と言いながらも、問われたことに戸惑うことなく答えており、「これなら問題ない」と太鼓判を押されていました。

途中、学生が「僕ばかりこんなにやらせてもらって大丈夫なのでしょうか?」という発言をしていましたが、こういった環境が作り出せるのもYouth Salonの魅力です。

 

 

第7回 Youth Salonの報告

2018年623日(土)13時半~17時半で第8Youth Salonが実施されました。

会場は前回の総会に引き続き、法政二中高が使用されました。

今回の参加者は8名。初参加は1名でした。

 

模擬授業「中学地理~川崎市について~」

 今年の春から法政二中高で教員を務めている教員が中学生に対して行った実践をYouth Salonでも行ってくれました。「教壇に立つのは教育実習以来でした。」と発言するように、学校を卒業してすぐ教壇に立ったという、教員としての初々しさを持ち、日々悩みながら授業をしている様子が見て取れました。

 模擬授業では、地理で行った、川崎市について学ぶ授業を実践しました。発言する機会が多く、中学生が取り組みやすい授業でした。できない生徒への対応や、パワーポイントの使い方などに関する意見が出ました。

 

かなれき総会振り返り(第7Youth Salon振り返り)

 520日(日)に実施した第7Youth Salonでの実践の振り返りを実践者に行ってもらいました。普段のYouth Salonと違い、「35歳未満」という条件が無くなり、普段とは違った雰囲気の中での実践となりました。

 

〇模擬授業『富士山噴火が生活へ及ぼす影響を考える』

 「総会では、導入で終わってしまった」という実践者の反省から始まり、富士山噴火に関するいくつかの史料を用いる中でより実証的な内容にしようという内容でした。議論の中では、「史料」についての話になりました。生徒に史料を読ませるのであれば「どういった意図があって読ませるのか」「生徒に何を理解させるのか」といった点について考え、時々に応じた史料を用いる必要があるという意見が出ました。

 

〇模擬授業『薩長同盟の成立』

 春から非常勤講師として勤務している大学院生の授業です。総会の授業を受けて、自分でも実際の授業で改良を加えていった事の報告でした。実践者が勤務する学校では「受験に向けた」授業を要求されることが多く、自分が教えたいことと、「受験に向けた」授業との間で揺れることが多いという話がありました。

 その中で,地租改正を生徒に計算させるといった内容の報告がありました。議論では、計算させることの是非や、公立高校でおこなわれている「共通テスト」の在り方が議論になりました。

 

学生は教員採用試験が、教員は部活動などが多い中、少人数での実施となりましたが、少人数である分、内容の濃い議論が出来たように感じています。

 

 

第6回 Youth Salon の報告

 2018年4月22日(日) 16時~20時 かながわ県民センター 303号室

 参加者は16名、初参加は2名でした。

 

(1)模擬授業「平城京遷都」(立正大4年生)

 平城京について「ほとんどの人は遷都した年くらいしか学ばないのでは?」という観点から授業が組み立てられていました。唐の長安をモデルにしているということもあり、平城京と長安の比較図を出し、2つのグループで議論をすることから始まりました。

 

話し合いの中で出た「碁盤の目のよう」という意見から「条坊制」について説明をし、中央の左京と右京が天皇側から見た視点で分かれていることなどを説明されました。ほかにも長屋王の書簡について触れ、長屋王の屋敷がある場所から位の上下の話、南都七院を平城京内に入れるために平城京は四角の形になっていないなど、話は多岐に渡りました。

 

議論の中では、一つのテーマに集中しすぎている感があるという指摘がありました。内容としてはよかったのですが、生徒の質を考えた時、生徒に「飽き」を生んでしまうのではないかという指摘と、「飽き」を無くすためにどうすればよいかという意見が出されました。

 

最後に「想いのこもった良い授業だった」という教員からの発言がありました。それだけ実践者が授業を一生懸命用意したということが伝わってくるもので、本人もその言葉に対して恐縮しているようでした。

 

(2)教員持ち寄り ~授業開きとHRびらき~

 各教員が持ち寄った内容を簡単に紹介します。

 

 ① 模擬授業(日本史B 初回授業)

  生徒役移動→黒板周りに生徒あつまる。

  4人黒板に「~人」と書かせる→写真(人骨 旧人)を見せる。

  黒板に以下の事を板書

  ・右けんこう骨・右上腕発育不全

  ・左目が見えず

  ・頭部にキズあり

   Q、この旧人(名:ナンディ)な何歳まで生きたか?

    →生徒役数人に聞く

   A40歳まで生きた。

   本時のテーマ:なぜナンディは40歳まで生きたか?

   プリントを生徒に配布し、席に戻らせる。→プリント内容の共有(終了)

 

 ② 授業はじめ「~の説明書」

   ・2年次クラスは芸術選択によって、クラスが決まる

   ・3年次は文理でクラスが変わる。

   ・興味のある世界史漫画・小説

   ・HRが週1HR開きが出来ない。

   ・1学期→班発表  2.3学期→歴史の劇発表

   ・似顔絵(プリントを互いに交換して、相手の似顔絵を描く)

    →紙を見ずに似顔絵を描かせる(終了)

 

 ③ HR開き・授業開き

   ・現社「大人になるとは、どういうことか」を考えさせる。

    →反対多し(20歳はキリがいい・・・)

    ※賛成(少年法の関係)

    →20歳になることが大人になることか?

     結婚・飲酒・社会でだまされないために・・・

   ・世界史・・・毒キノコ

    →過去の経験を学ぶことの重要性

   ・学級通信(終了)

 

 ④ 授業開き「歴史を学ぶ意味とは」

   ・学校は勉強するところ(部活等も)

   ・学校で学んだことは、社会で役に立たない?

    →歴史って何の役に立つの?

   ・マルク・ブロックの言葉

   ・サイモン・シャーマの言葉

   ・大学恩師の言葉(終了)

 

 ⑤ HR開き・授業アンケート

  ・授業アンケート回覧

  ・普通科・総合学科…不登校の子たちとどう向き合うか。

  ・今後の予定、自己紹介、委員会紹介・・・(終了)

 

 各先生方の報告は一人5分という時間制限の中でどれも興味がそそられるものであり、5分ではなくフルでやってもらいたいような内容でした。参加者の感想の中でも「生徒になった気持ちで受けさせてもらい、とても楽しむことが出来ました」というものがあり、参加者にとっての収穫が大きかったものであることがわかります。

 

次回は520日(日)の神奈川歴教協総会の中の一つとして法政二中高にて1330分から行われます。年一回の年齢制限を無くす日として、様々な世代から多くの意見を募っていきます。