日 時 :1月28日(日)10:30~13:00
会 場 :東京学芸大学附属竹早中学校
メトロ茗荷谷駅下車徒歩12分
報告者 :津田隆広(埼玉県特別支援学校教員)
宮下和洋(千葉県特別支援学校教員)
内 容 :「特別支援学校のキャリア教育とは ~障害疑似体験を通して~」
「特別支援学校の授業 ~作業学習ってなんだろう?」
終了後、参加出来る方たちで昼食会も行います。 連絡先:090-4381-4463(黒田)
昨年から、実行委員会のメンバーの学習会という形で行っていたのですが、特別支援学校で行われている教育を多くの方に知っていただこうということになりました。校種を問わず、大切な学びができると思います。皆さまの参加をお待ちしています。
テーマ |
高校 「教育困難校の生徒たちと授業をつくる」 |
講師 |
|
内容 |
「教育困難校」と呼ばれる学校の困難さはどういうものなのか、具体的に紹介します。その上で、そういう学校でやるべきことは何か、授業はどうすればいいのかを紹介しながら、教育困難校は本当に「教育が困難」なのかを考えます。私たちは、「基礎学力」とか、「基礎知識の定着」とか、あまり深く考えずに使ったり、センター試験で60点が「普通の学力」と思いこんでいたり、テストの点数で「頭がいい」とか「頭が悪い」とか判断してはいないでしょうか。私は社会科の授業と社会科の学力についてみなさんに私の考えを知っていただき、議論していただきたいと思っています。よろしくお願いします。 |
会場 東京学芸大学附属竹早中学校
日時 2017年 11月19日(日) 10:00~13:00
※ 教員の方,学生の方,教職を志す方,どなたでもお気軽にご参加ください。
※ 普段着で構いません。 ※ 参加費 500円(学生は200円)
※ 事前予約などは必要ありません。途中参加,退出も可能です。
「教育困難校の生徒たちと授業をつくる」
講師:浅尾弘子さん(千葉県 高校教諭)
1.参加者数:16名
2.講座参加者の感想(一部学校名などは編集しています。)
・後半の「蟹工船」の実践のお話ももちろん心にじんとくるお話でしたが、前半の職場づくりの話がとても心に残りました。そして、自分の心の持ちようを振り返りました。私は「ここだから(環境が良いから)できる」とか「ここではできない」という線引きを勝手にしてあきらめることも良くあったりしますが、どんな状況でも自分ができることを、していくことが必要なのだと思いました。私も今、この状況を良くすることを努力していきたいです。
校長先生にプレゼントすることはやってみたいと思いました。今日参加させていただき本当に良かったです。(テスト作りで参加をあきらめるところでしたが、声をかけていただきありがとうございました。)
・途中からの参加になってしまいましたが、大変興味深い報告でした。私も今年から新採用として神奈川県内の昼間定時制の高校に赴任して、日々の授業や校務に追われています。今日のお話を聞けて授業の仕方は勿論、生徒との向き合い方についても非常に参考になりました。すぐに実践できるとは思いませんが、今日のことを参考にして、少しずつでも自分流に実現していきたいと思います。ありがとうございました。
・I高校と似たような学校で社会科(世界史)を教えているので、今回の講座はドンピシャな内容でした。生徒の生活知を基にして授業を作るという浅尾先生のご意見にはハッとさせられました。私は教える内容がまずあってそれをどのように料理すればいいと考えていました。自分自身がまだ「受験第一主義」から脱却できていないのかと感じました。
・今日も素敵な学びの会を企画くださり、ありがとうございました。楽しいお話に、初めから終わりまで笑いっぱなし、あっという間の2時間でした。まず、目の前の生徒たちを知る。毎日の生活、考えていること、家庭のこと…。そして何が必要なのか、とことん考える。次に考えたことを、どうしたら実現出来るのかチャレンジ、諦めない。しかも楽しく!
お話の最中、あれもこれもと様々な思いや考えが、胸に湧き上がりました。
1、学校の中核になることで、学校を変え自分のやりたいことを実現しようとしている。→振りかかかる主任などの役割に、どうやって逃げようかと常々 思う自分。でも、浅尾さんはチャンスととらえている。
2、授業を作ろうと思ったら、とにかく教材を集めまくる。例会でも広報する。たくさん集まったら、素材を組み立てる。→そうやってコレはと思う授業をつくるのね。
3、「社会科の学力」を主権者として行動する力、と考えるなら、困難校の生徒が進学校の生徒より「社会科の学力」が低いとは思わないという言葉が印象的。→ここで私はジーンときて涙が出てしまいました。何でだろうと、さっきからずっと考えているのですが、分かりません。ただそうだよな、それで良いのだという安心感はありました。毎日の勤務が辛いわけではなく、正直すぎる生徒たちを愛おしいという気持ちに共感します。まず、共通テストを上手く切り抜けられるよう提案しよう。
この子たちに必要なことは何?そして必要な学力は何?もっともっと、突きつめて考えていきたい。そして、それを実践に繋げていきたい。「ウチの子だから」「忙しいから」とどこかで、言い訳をし、サボってきた自分とも向き合わざるを得ない時間でした。ありがとうございました。
3.浅尾弘子先生(報告者)より
若い方の多い会はそれだけでうれしくなりました。先生方の勤務する学校の生徒の状況、職場の雰囲気、管理職の姿勢などにより、私たち教職員にできることはおのずと制約されてしまいます。その中で日々奮闘しているわけですが、「どうせ…」「ここでは…」などとあきらめず、自分がめざす授業を実現するためにできることを探していくことが、大変ですがおもしろいことだと思っています。
私は教員生活41年目ですが、いまだに授業で悩み、苦しんでいます。それでも時々生徒の輝く目やすてきな文章などに触れたとき、他の仕事にはない喜びを感じます。教師にできることには限界があり、またその成果は大きくはないのですが、未来に生きる子どもたちがすこしでも成長できるよう、ともに頑張っていきましょう。
私の話を楽しんで聞いてくださり、ありがとうございました。
4.担当者より
11月講座にご参加いただきありがとうございました。今年は年間を通じてどの月の講座にも15名ほどの方の参加があり、「社会科授業づくり講座」に興味を持ってくださっている方が確実に増えていることを実感することができました。
今回の浅尾先生の講座は、職場づくりのお話を多くの方が興味を持って聞いておられたように感じました。現場で働く教員が授業や授業準備だけでなく、児童・生徒や職場の環境、仲間との人間関係などに悩み、どうすればよいのかわからず元気をなくしている。そんな状況に今回の浅尾先生のお話で「そうか!そうやれば良いのか!!」と希望の光を見つけた方も多いようです。実行委員会としては「社会科授業づくり講座」に社会科の実践報告以外の部分で求められていることに気がつけ、今後の講座運営の参考にもなりました。反省を来年度さらに良い講座が行えるよういかしてまいります。今年度もありがとうございました。来年度もよろしくお願いいたします。
<社会科授業づくり9月講座の報告>
「特別活動を生かした学級経営」森下周亮(小学校教員)
「長く続いた戦争と人々の暮らし」宮崎令子(元小学校教員)
1.参加者数:15名(講師を含む)
内訳…大学生(大学院生を含む):4名 教員:11名
2.講座参加者の感想
<森下さんの実践報告について>
・「あたたかいクラスにしたい」という思いを一貫してもって日々学級経営に取り組んでいる先生の姿勢が、子どもたちにもよく伝わっていると思いました。
・係ランチや係カードは形式を変えて、実戦できたらと思いました。小学校で、これまで深く学び言葉にできることに驚きました。小学校で、何を習得し、どのように活用したのかを知ることは、必要なことだと痛感しました。見通しをもち、関連付けを行っていきたいと思います。
・反対の立場を明らかにして意見を言うことに賛成です。自分とは、異なる意見が存在することを知ったり、反対意見を言われることは、自分が否定されることではないことを学ぶ上で、大切だと思うからです。様々な意見が対立するとき、どのように解決するのかを学ぶことにもつながると思います。
・算数の丸付けの仕方で、わざと間違いを紛れさせる方法は、ちょっとした子どものコミュニケーションにも繋がってくると思います。細かな子どもとの交流も大切にしているので、とても勉強になりました。
<宮崎さんの実践報告について>
・宮崎先生の実践は、いつも資料が豊富で、子どもたちの学習の深まりも良く見えるなあと感じます。たぶん子どもたちは、大人になってもこの時の学習を覚えているだろうなと思います。子どもたちの感想に「一番平和な国にしたい」という文がありました。これを安倍首相が見たらどう思うのか…と思いました。
・どうしても命の大切さや戦争をしてはいけないということに落ち着きがちなので、なぜ起きたのかまで学習する必要があると私も感じました。歴史を繰り返さないためにも歴史から学ぶ。このことが歴史を学ぶ最大の意味だと思います。「なぜ」・「どうして」の部分まで学べるような授業づくりをしようと思いました。
・宮崎先生のご報告にあった子どもたちの感想文をたいへん興味深く読ませていただきました。子どもたちなりの視点で分析しているように感じました。このように学んだ子どもたちは、ニュースや新聞を見たり、話を聴いたりするときの意識がかわってくると思います。大変勉強になりました。
・グループごとに沖縄について学習した成果を見て、ここまで深めることができるのかと驚きました。子どもの主体性も引き出すことのできる素晴らしい手法なので、自分も参考にしたいと思います。
・憲法学習のまとめに「お気に入りの条文」はやってみたいと思いました。新学習指導要領の話はショックでした。よほど注意しなければいけないでしょうが、難しいことだと感じました。
3.報告者より
*小学校の特別活動について、報告をさせていただきましたが、他の先生方の意見を聞かせていただき、勉強になりました。また、報告することを通して、自分の中でも、特別活動について整理することができました。今回の講座を通して、特別活動の大切さを改めて確認できたら嬉しいと思いました。(森下周亮さん)
*台風の雨にぬれる覚悟で若い方たちがたくさん参加してくれて嬉しかったです。森下さんの報告は、1年目の反省を生かして目当てをはっきりと持ち、試行錯誤の中で一つ一つ着実に前進している姿が目に浮かび、素敵でした。私は自分自身の教師生活最後の実践報告として、少しでも若い人たちの今後のヒントになればと思ってお話させてもらいました。皆さんの感想を読ませていただき、短時間の中でそれぞれの方が真摯にいろいろな方向から受け止めて下さったことが良く分かりました。どうもありがとうございました。今後も若い人たちと共に学び続けていきたいと思います。(宮崎令子さん)
5.担当者より
悪天候のなかでも、これだけの参加者が集まってくださったのは、実践報告の内容が興味深いものだったことや各実行委員の宣伝努力に尽きると思います。若手の森下さんの「特別活動を生かした学級経営」の実践報告では、学級歌や旗、フェスティバルの話し合いなど、子ども同士のやりとりが活発で、資料や森下さんのお話からも、とても楽しくあたたかい学級であることが伝わってきました。自分が2年目の時に、こんなにしっかりした学級経営できていたかなと…ただただ感心するばかりです。なぞなぞ係をはじめ、2学期以降の係活動の活性化にも期待しています。宮崎さんの実践報告では、資料、体験談、交流などあらゆる手法や教材を用いて、戦争について考えていく単元計画が素晴らしいなと感じました。8時間の授業で、ここまで丁寧に授業をつくることの努力や教材研究の熱意は、若手にもベテランにも勉強になったと思います。子どもたちの感想からも授業を受ける前と終わりでは、戦争に対する認識の変化が見られ、深い学びとなったことがよくわかりました。(宮下和洋さん)
社会科授業づくり7月講座報告~江戸城周辺と靖国神社を歩く~
1.日 時 :7月16日(日)10:00~16:40
2.参加者数:22名(猛暑と学期末の過労から体調を崩し、直前にキャンセルした方5名!)
3.講師の先生(東海林先生)から (8月3日にいただいたコメントです。)
暑い中、熱心に参加していただき、ありがとうございました。皆さんのような方々と一緒に歩くことに依って、さらなる教材研究の大切さ、面白さを感じます。
退職後は、時間的なゆとりができ、平日しか開館していない資料館等に出かけ、一次資料に対面しては歴史を直に体感しています。それと同じように、歴史の現場に立ち、さまざまな角度から眺めてみるというのも面白いです。ただし、現場は今となっては何も語ってくれませんので、その証言資料が必要になります。その資料の一つに時間がかかりますが、一次資料があります。こんなことを繰り返す中で、現職時代には知らなかったことが今になってわかってきたことがたくさんなります。お忙しい日々、子どもたちのために日々奮闘している皆さんに、学んだことを少しでも伝えていきたいと思っています。
優秀さの面で、世のチルドレンとの違いを発揮した中学生のYさんとKさん、ちょっと難しくてごめんね。
実行委員の方々のきめ細かなご配慮と運営で無事に終わったことを感謝いたします。交流会も含め、楽しいひと時、ありがとうございました。 明日からの神奈川/関東大会でも学び合いましょう。
4.講座の感想
5.担当者より
今年度も、「社会科授業づくり講座フィールドワーク」への御参加、ありがとうございました。
今回の靖国神社と江戸城周辺のフィールドワークでは、東海林先生のきめ細かなご説明やたくさんの資料を拝見させていただいたことで江戸城周辺の史跡、靖国神社のつくられた目的や歴史的意義などを学ぶことができました。また、靖国神社の案内を80回以上もされている東海林先生の学ぶ意欲や探求心を参加者一人一人が、感じ取ることができたのではないかと思います。本当にありがとうございました。猛暑の中でしたが、22名の参加者が集まり、昨年度の全生園フィールドワークに引き続き、おかげさまで今年も大盛況でした。何よりも勉強熱心な中学生が参加してくれたことが嬉しかったです! さすがI&Kチルドレンですね(笑)
次回の授業づくり講座は9月です。皆様のご参加をよろしくお願い致します。
「江戸城周辺と靖国神社を歩く」をテーマとして、フィールドワークを行いました。
日時 2017年7月16日(日) 10:00~16:40 (懇親会あり)
講師・案内 東海林次男さん(東京歴教協会長)
集合場所 昭和館前 (メトロ「九段下」下車)
参加費 一般 500円、 学生200円
「中学校社会科『どのように』から『なぜ』へ」
2017年5月21日(日) 講師 倉持 重男先生(埼玉県元中学校教員 現大学講師)
担当 宮下 和洋 参加者 13名(講師含む)
1.倉持先生からのコメント
先日は、遅刻した上にバタバタとして大急ぎの報告になってしまい、満足に説明できず誠に申し訳ありませんでした。その上こんな温かい感想を送っていただいてありがとうございました。感謝です。豊田さんにも渡します。時間不足となり、「どのように」から「なぜ」への地域バージョンと近現代バージョンが話せなかったことが心残りです。実行委員の方の温かい運営と援助に感謝します。
2.参加者の感想
<倉持先生へ>
<豊田さんへ>
4.担当者より
今年度、最初の授業づくり講座、ありがとうございました。倉持先生の人柄がとても気さくで面白く、軽快なトークで、あっという間に時間が過ぎてしまったように感じました。長い教員人生、挫折や失敗があり、そこから立ち上がるからこそ、子ども達のために素敵な学級経営や授業づくりができるのだと思いました。私も子どもたちの「なぜ」を大切に授業をつくっていきたいと思います。たくさんの資料もいただき、ありがとうございました。
また、今回は学生の豊田さんが、「沖縄の基地の移転問題」について模擬授業をしてくれました。授業をつくるにあたって、実際に自分の足で沖縄へ行き、教材研究する努力や熱意は、我々教員も大切にしたいところだなと思いました。また是非とも実践報告をお待ちしています!