2016年11月20日(日)東京学芸大学附属竹早中学校を会場として行われた講座のまとめです。内容 「子どもの『なぜ』を大切にする歴史学習」
担当 森下 周亮 参加者 10名
1.講師からのコメント
日頃意識している子どもの「なぜ?」について、教材研究の様子や子どもの具体的な学びなどをお話させていただきました。今回の報告は、私自身にとっても日頃の取り組みを振り返る貴重な機会となりました。参加してくださった方々の感想を読むと、子どもにとって価値のある問いを見出すことが大切であり、子どもの追究を支えるためにも見守ることが重要であると改めて感じました。以前から関心をもっていた授業づくり講座に参加でき、私にとってもたいへん有意義でした。これからもこの講座を大切にしていただき、継続してほしいと思います。そして、何か手伝えることがあれば、協力させてください。ありがとうございました。
2.参加者の感想
・石上先生の実践は、若い人たちにも聞かせたいと思いました。難しい課題だからこそ、子どもたちの意欲も高まるし、思考も深まると思いました。
・とてもよい学びができました。自分自身、なかなか上手く子どもたちに考えさせることができないので、実践例を知ることで、自分に足りないものや生徒がどんな時に目を輝かせるのかというのを考えられたのはよかったです。
・「なぜ」は、意外性や矛盾を見つけることから始まるので、教材研究の中で常に疑問を見つける努力が必要だと感じました。子どもたちが関心を持つ問いを、どのように授業の内容に結び付けていくかということを今後の課題としていきたいと思いました。
・「問いと答えの間」についての指摘や、それを生かすための教材研究についてのお話は大変勉強になりました。「授業はその場で解決しなければならない」という考えが無意識のうちにありましたが、その考えを改め、様々な学びの形を考えていきたいと思います。
・石上先生のお話を聞きながら、自分が社会科を好きになるきっかけになった先生のことを思い出しました。その先生も、石上先生を同じように、いろいろな知識を持っており、子どもの持った疑問をとても大切にしていたと思います。子どもの「なぜ」と思う気持ちを、上手く育ててあげることが、社会科が好きで、よく考え行動できる子どもが育つのではないかと感じました。
・子どもたちから豊かな発想をフルに引き出すすごい授業だと思いました。児童に簡単に答えを教えてしまわずに、子どもに発見させるまで、我慢することも大事なのだということが分かりました。
~成増・和光・朝霞フィールドワーク~
文学・史跡・自衛隊基地(米軍基地跡地)
毎年、授業づくり講座では、史跡や博物館を訪ねる フィールドワークを行っています。さあ!今年度もその時期がやってまいりました!!
今回は「成増~朝霞フィールドワーク~文学・史跡・理研・自衛隊基地」と題しまして埼玉県を歩きます。私も約30年埼玉県人ではありますが、日程を見ると初めて聞くお寺や史跡がたくさんあり驚きました。
一昨年に続き、今回も中條先生が快く講師を引き受けてくださいました。毎回大人気で多くの方にご参加いただいている講座です。皆様のご参加お待ちしています。
講師 |
中條 克俊 先生(朝霞第三中学校教員) |
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日時 |
2016年 10月1日(土) 12:50~17:00 |
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集合場所 |
12:45 東武東上線成増駅南口(改札口を出て右方向)※地下鉄成増駅からも可 |
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参加費 |
500円(資料代を含む) |
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日程 (見学コース と時間) |
時間 |
見学コース |
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12:50~13:00 |
ガイダンス(当日の流れ、講師紹介等) |
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13:00~13:15 |
成増駅出発-旧川越街道を歩く |
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13:15~13:25 |
①童謡作家 清水かつら生家跡 |
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13:25~13:30 |
②児童文学者 大石真生家跡 |
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13:40~14:00 |
③清水かつらと大石真コーナー(白子コミセン内)見学 |
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14:05~14:20 |
④熊野神社(モース)・清龍寺不動院(滝行/乃木希典・桂太郎) |
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14:20~14:45 |
⑤富士塚(富士講)登山、戦没記念碑(日清・日露・第一次大戦) |
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14:45~15:05 |
⑥白子宿跡(本陣跡・佐和屋跡)・武州一揆関連(長屋門)通過 |
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15:05~15:15 |
⑦理化学研究所前通過 |
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15:20~16:00 |
⑧陸上自衛隊広報センター(朝霞駐屯地内)見学 |
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16:00~16:30 |
⑨振武台記念館(朝霞駐屯地内)見学 |
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16:30~17:00 |
⑩南栄児童公園・南栄八幡神社―「日本の上海」とジャズ ノース・キャンプ・ドレイク基地跡地(被服廠時代の桜) |
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10月1日(土)に行われた「成増・和光・朝霞フィールドワーク」の報告です。
中條克俊さん(講師)からのメッセージ
2016年10月1日、1時から歩き始めていたのに懇親会の場所にたどり着いたときは世の中真っ暗になっていました。私にとって、三回目のガイド役としてのフィールドワーク参加でした。
社会科教員としての私は歴史教育者協議会に育てられました。その私のせめてもの恩返しのつもりで、社会科教育の「生命線」ともいうべきフィールドワークのガイド役を引き受けました。一、二回目は生まれ育った新宿を、そして今回は第二の故郷となった朝霞・和光を中心にチャッチャッカとみなさんと歩き回ることにしました。歩く速度は金子真先生の教え通りに、(気が)早く(スピードが)速くです。参加されたKさんからは「今回は坂あり、歩道橋ありのコースでした。万歩計は1万5000歩でした」とうかがいました。みなさん、あきれたことでしょう。
今回もフィールドワークのおもしろさを知っていただけたでしょうか。皆さんの感想を読ませていただき、少しはお役に立てたのかなと思いました。
*詳しい内容は、追って『歴史地理教育』に執筆して頂きます。
参加者の感想
実行委員の感想
本講座のフィールドワークを3回も担当してくださった中條先生、本当にありがとうございました!朝霞駐屯地の見学では、実際に自衛隊の方が着用している服や備品、乗っている戦車などを見学することができたり、自衛隊の方と話をしたりととても勉強になりました。また、安保法による自衛隊の権限が拡大されたことを考えると、そこの広場で楽しそうに遊ぶ小さな子どもたちの姿をみて、複雑な気持ちにもなりました。改めて社会科教員として、平和学習や憲法9条について学ぶ意義や重要性を感じました。
毎年のフィールドワークに参加して思うことは、時間がかかっても、昔から住む方のリアルな体験談や話を聞くこと、自分の足で歩いて何かを発見することや検証することが大切なんだということです。偉そうなことを言っていますが、中條先生のような、子どもたちのために努力を惜しまない教員になれるよう、頑張りたいと思いました。
テーマ:特別支援教育を知ろう!
会 場:東京学芸大学附属竹早中学校4F社会科室
報告者:津田隆広(埼玉 特別支援学校教員)
宮下和洋(千葉 特別支援学校教員)
内 容:特別支援学校の授業や環境づくり、授業を行う上で大切にしていることを紹介し、
通常学級に在籍している子どもたちひとりひとりにとってのわかる授業づくりの
ヒントにもなればと、ということで実施されました。
9月10日(土)に行われた授業づくり講座(特別篇)のアンケート報告です。
9月授業づくり講座アンケート テーマ~特別支援教育とは~
1.参加した方たちの感想(一部抜粋) *参加者は9名でした。
・「子どもの実態」と「基本的な発達の型」両方を考えることが大切だということが分かりました。
・お二方の先生方が本当に丁寧に資料を作ってくださって、とても良い機会でした。
・授業のユニバーサルデザイン、今後も意識しながら自校で実践ができると思いました。
・特別支援学校勤務の若手二人が特別支援教育の基本的なことや学校の実情などとても分かりやすく話していただき様々なご苦労も含めて良く知らない私にとって大いに理解が進みました。
・たとえ少人数とはいえ、個人差に対応することの大変さや、その子に見合った課題を見定めることの難しさが感じられました。
・津田さんの話に出てきた、個別性と普遍性の視点の中に年齢相応の課題を選ぶという視点があるだろうと気付かされ、これらが一般校での授業にも役に立つと感じました。本日は私にとって刺激的な報告ありがとうございました。
・特別支援教育の現状と実際を学べてとても良かったです。
・<宮下さんのレポ>「特別支援学校の紹介」というところで全体像がとても分かりやすく説明され良かった。質問がいろいろ出て、自分も聞きたいことが聞け、ありがたかった。
・ <津田さんのレポ>我が子からはじまり我が子に終わり、子どもの発達段階や支援について愛情深く具体的に語られていて良かった。
・特別支援教育についての知識や考え方を知ることができ、とても参考になりました。特に発達段階を理解することと最終的な目標を見通すことは通常学級においても変わらない大切なことだと思いました。特別支援を別の教育と考えるのではなく、通常でも活かせる技術や考え方として自分もさらに理解を深めていきたいと思います。
・とても大切なことを学んだ講座でした。お二人が児童・生徒一人一人をみつめ丁寧に向き合っている姿勢に40人である程度学力の高い子どもたちに対しても、もっと良い接し方があると思い、今日のことをいかしていきたいと思いました。
・津田さんの子どもの発達段階をふまえた授業の在り方、ぐにゃぐにゃスティック勉強になりました。環境要因を整えて、子どものわかる、できるを増やしていきたいと改めて感じました。
2.発表者より
宮下 和洋
今回、講師として、特別支援学校の事や特別支援教育について話す機会をいただいた事で、自分自身にとっては、今の仕事ぶりや考え方等を見つめ直す良い機会となりました。また、津田くんの話をきいて、子どもたちや保護者の思いに寄り添えるよう、もっと頑張らねば!と感じさせられました。ありがとうございました!
津田 隆広
このたびは講座へのご参加ありがとうございました。「社会科」授業づくり講座であり、特別支援学校に勤務し、社会科を教えていない私が報告できることは無いとモヤモヤしていた中で、今回特別支援教育について話す機会を与えてくださり本当に嬉しかったです。当日はやや伝え方が良くない場面もあり、自己評価としては30点くらいでしたが、どんなことを皆さんにお伝えしたいのか考え、しっかりと準備し、話すことができたのは良かったです。「特別支援教育」と名前が付けばなんだがとても特別な教育だと思われてしまいますが、私はどんな先生であっても求める目標や支援の仕方に違いはないと考えます。障害を持った子もそうでない子も多くの周りの理解があってこそ成長できるので、皆さん一人一人が子どもたちの「個性」を認め愛情を持って接していただきたいです。今後も特別支援教育を学び続け、それを通常学校に異動した時に活かせるよう努力したいです。
社会科授業づくり講座フィールドワーク
~人権の森 全生園から学ぶ~
授業づくり講座では、毎年夏のフィールドワークを行っています。
今年は、多摩全生園に行き、ハンセン病の歴史や全生園に残る史跡について学習していきたいと思います。また、午後の部では、国立ハンセン病資料館の見学と、映像ホールでハンセン病問題のガイダンスビデオをご覧いただき、元ハンセン病患者である、語り部の平沢保治さんの講演をお聞きする予定です。
たくさんのご参加を、お待ちしております!
日時 |
平成28年7月17日(日) <午前の部>10:30~12:00 <午後の部>13:00~16:00 |
集合場所 交通案内 |
JR武蔵野線 新秋津駅 降りてすぐのバス乗り場 10:20頃集合 10:23バス発車 西部バス「久米川駅北口」行き バスで約10分 「全生園前」で下車すぐ
<その他の行き方> 西武池袋線 清瀬駅南口 西部バス「久米川駅北口」行き バスで約10分 西武新宿線 久米川駅北口 西部バス「清瀬駅南口」行き バスで約20分 バス停留所「ハンセン病資料館」下車すぐ *新秋津駅から来られない場合は、ご連絡ください。 |
申し込み方法 |
以下の必要事項①~④を打ち込み下記のメールアドレスにてお申込みください。 ①名前・所属 ②1日参加or午前の部のみ参加or午後の部のみ参加 ③詳細や変更点等をお伝えする際の連絡先 ④交通手段(どの駅からバスで来るか) |
連絡先・ お問い合わせ |
申込みや不明な点がございましたら、こちらまでご連絡ください。 (メールアドレス)yuko08961298@yahoo.co.jp (電話番号)080-5032-2573 授業づくり講座実行委員 青木 祐子 |
スケジュール |
午前の部 10:20 JR武蔵野線「新秋津駅」集合 10:23 「久米川駅行き」バス発車 10:30頃 「全生園前」バス停着 全生園の史跡見学・フィールドワーク 12:00頃 昼食(全生園内の食堂で食べる予定です) 午後の部 13:00 ハンセン病資料館見学(自由行動) 14:00 「柊の向こう側」DVD上映(資料館内映像ホール)14:40~16:00 平沢保治さん講演・交流 16:10 解散 |
7月17日実施 参加者は19名でした。
映画「あん」の舞台ともなった全生園とハンセン病資料館を、青木祐子さんの案内で見学し、元患者さんの平沢保治さんのお話を伺うという心に刻まれた1日でした。
<参加者の感想から> 参加者19名
<参加の動機・経緯>
・同僚からの紹介・顧問の先生からのお誘い・歴教協からのチラシ顧問の先生からのメール
・大学の先生からのお知らせ・前回参加して、良かったので・実行委員からのお知らせ
・大学の先輩の紹介・実行委員からの紹介があった頃、映画「あん」を見ていたので、「行きたい」と思いました・友人にさそわれて参加しました。・5月授業づくり講座の時にお知らせいただきました・姉の中学時代の担任の先生からの紹介で
5月28日歴教協本部主催で第2回授業づくり講座が行われました。参加者は14名でした。
テーマ~もの教材で学ぶ歴史の授業づくり~
講座に参加された方々の感想(一部抜粋)
★5月講座講師 鳥塚義和さんからのメッセージ★
長年かけて集めたモノ教材とそれを使う技を、機会があれば若い人たちに伝えたい、と最近思うようになりました。今日は、そういう機会をつくってくれて、ありがとうございました。モノ教材がそれを集めたり、つくったりした人の個性とわかちがたく結びついていること、それがモノ教材の魅力の一面であることをあらためて気づかされました。
と同時に、誰にでも用意できるようにすること、使えるようにすることも可能であり、私自身が「社会科の授業を創る会」から学んだことがいかに大きいかということも実感しました。モノ教材の普遍性を生かし、若い人にひろげていくためにも、やはり「モノ教材資料館」は必要だと思いました
4月23日に歴教協本部主催で第1回授業づくり講座が行われました。
参加者は12名でした。
テーマ~中学生の模擬投票~
講座に参加された方々の感想(一部抜粋)
★4月講座講師 佐々木 孝夫さんからのメッセージ★
1.講師を務めることで、自分の実践を振り返ることができ、自分の勉強になりました。また、質問等を受けたとき、事の本質を尋ねられたりすると、こちらも再度考えるきっかけとなります。そこで、質問の時間をしっかり確保することはとてもいいと思います。
2. 参加者の問題意識がどこにあるのか、初めの自己紹介で簡単に確認したのはとても良いと思います。さらに、参加者がある程度予定されていて、事前に知りたいこと等がわかっていると、講師の方もその内容を準備できるのではと思いました。
3. 土曜の午後でも、なかなか参加することは難しいようです。身近な人に声をかけ、実行委員が1人は仲間を連れてこれるようにできたらいいのでは、と思いました。
4.学習会後の夜の懇親会も、素敵なレストランでとても良かったです。