「特別の教科 道徳」についての勉強会をしませんか

いっしょに勉強会をしませんか

 

 勉強会について最新の情報等ご興味のある方は「お問合せ」のページまたは下記へご連絡ください。

 

参加いただける方は、資料の準備の関係があるので、

あらかじめ下記までご連絡下さい。

 

連絡先    髙木 誠(神奈川県歴史教育者協議会)

 080(6739)8003

 

日中は仕事の関係で携帯電話の電源を切っています。夕方以降、ご連絡ください。 

 

 道徳に関して市販されている本がいくつかあります。またNHK教育では、道徳向けのテレビ番組を放送しています。当面は、そうした本やテレビ番組を手掛かりに、道徳についての勉強会を行いたいと考えています。

 「なんで素人が」と思う方もいると思います。今、学校の教育活動に、保護者(PTA)や地域の住民に関わってもらい、いろいろな考えを反映させるようになっています。

 少人数でも、1回だけの参加でも、テキストから感じたこと、思ったことをお互いにざっくばらんに話し合う場をつくりたいと考えています。

 

 

提案者   髙木 誠    神奈川県歴史教育者協議会 事務局長

教科書・市民フォーラム  運営委員

 

 


  3月20日に行われた第1回『特別の教科 道徳』勉強会は、参加者14名で大変盛り上がりましたした。参加者の年代や職業は多彩で、皆さんから積極的に意見が出されました。その中から「特別の教科 道徳」の問題点も見えてきました。

 

 第6回の勉強会を、2017年1月29日(日)に行います。是非ご参加下さい。 

 

 

育鵬社刊行の『はじめての道徳教科書』・『13歳からの道徳教科書』など、一般向けの書籍や授業実践資料を読んで、道徳教育について、意見交流を図ります。

(育鵬社の本は書名に「教科書」とありますが、一般向けの書籍です)

 

【参考】 「特別の教科 道徳」の経過と実施スケジュール

2002年度 『心のノート』使用開始

2013年度 教育再生会議第1次提言

「いじめ問題などへの対応について」で道徳の教科化提言

2014年度 『私たちの道徳』使用開始

中央教育審議会 「道徳に係る教育課程の改善について(答申)」

2016年度3月 「特別の教科 道徳」教科書検定

     2017年度8月 小学校用教科書採択

2018年度4月 小学校で実施

2019年度4月 中学校で実施

 

勉強会の案内<PDF 印刷用>

 PDFの案内はただ今作成中です。

「特別の教科 道徳」について

 

 学校で道徳の授業を受けたことがありますか。

 多分、何かそれらしい時間があったはずです。クラスの話し合いの時間だったり、行事の相談をしたり、進路の話をしたり、クラスのレクリェーションをやったり、実は道徳の授業でそういうことをやったりしていることもあるそうです。

 ところが・・・・

 道徳の授業を他の科目と同じようにやることになったのです。「特別の教科 道徳」という名前で。

 

「特別の教科 道徳」って何?

 

 文部科学省が出した新しい学習指導要領で、小学校と中学校では「特別の教科 道徳」が必修科目として置かれて、担任の先生が教科書をつかって授業を行い、成績をつけるものになりました。

 

なぜ「特別の教科 道徳」?

 

 大津で中学生が、いじめが原因で自殺するという痛ましい事件がありました。そこで、深刻化する「いじめ問題」への対応として、「道徳」の教科化の提案が行われ、安倍政権の教育改革の「目玉」の1つとして、学習指導要領に盛り込まれました。

 

「特別の」がつくのはなぜ?

 

 最初の安倍政権に教育基本法が改定されて20の徳目について、普通の科目の勉強の中でも学ぶようにしました。今回の「特別の教科 道徳」は、ふつうの科目の上にあって、学校教育全体で道徳教育を行う柱となるよう位置付けられました。

 実は、戦前教育(小学校)にも「修身」という、同じような科目があったのです。

 

何をやるの?

 

 まだ教科書ができていないので、どんな授業になるのか、わからないことの方が多いです。これまで文部科学省が作った副読本の内容からすると、実際にありそうな場面設定から子どもが自分で答えを探したり、あるいは非常に優れた行いがあった人物についての資料を読んだりするのではないかと思われます。

 

どうやって成績をつける?

 

 小学校の通知表には、その科目で行った内容ごとに○をつけて、3段階で成績をつけています。中学校では、上から5、4、3、2、1という5段階で成績をつけます。もちろん、道徳の成績をこのようにつけることができるわけはないので、おそらく担任が、生徒がどのように勉強したか、文章の形で評価するものになるようです。

 

何か問題はないの?

 

 学校に「基本的な生活習慣を身に着ける」ことや「しつけ」までやってくれという人もいますが、「基本的な生活習慣を身に」つけたり、しつけをしたりするのは、やはり家庭や地域の大人の仕事でしょう。本来、道徳(でやる内容)も同じではないでしょうか。

 世の中、価値観が多様化し、子どもたちの大人気の「名探偵コナン」の決めゼリフ「真実はいつも1つ」というわけにはいかなくなっています。道徳で何かの価値を教えるというのなら、子どもの個性・感性を大事にすることがとても大切ですから、教える教師が十分な準備をする必要があります。が、今の学校の教師の忙しさからすると、十分な準備を行うのは、まったく無理です。となると、教科書通りに教え込むとかになるという心配があります。

 

 

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